毎年、その年のおもしろかったアニメのなかからベスト10を決めている。今年もやろうと思っている。

ベスト10を決めることはおもしろい。その年に見たアニメを思い返して、リストにしたりなんかして、あれもあった、これもあったと、なかなかにおもしろいものだ。

だが、これがまた難しい。

おもしろいとはなんなのだ。

僕の場合の多くは、どれだけその作品に心ふるわせられたか、が指標になっている気がする。過去の経験や、今まさに今年の選定を進めているなかでの感覚でしかないけれども。

個人が勝手に決めているものではあるのだけども、自分の好きなものには真摯に、敬意を払って向き合いたいと僕は思っているから、毎年たのしみながらも悩みながらベスト10を決めている。

これが公的なものや仕事になったらどうだろう。

途端に、個人の勝手な考えで決めるのは不公平だ。おかしい。理屈がない。そんなふうに言われるかもしれない。

そこで便利なのが、どれだけ見られたか、どれだけ売れたか、という決め方。

これは大勢で決める場合には横一線にできるのだけど、ひとりの個人が決める場合はどうだろう。

とある知り合いが、音楽のベスト10を再生回数で決めている話を聞いたことがある。そんな適当な、とも思うけれど、僕のように自分の好きなものには真摯に、敬意を払って向き合いたいと思っているからこそ、自分がどれだけ聴いたかで決める方法をとっているのかもしれない。

でも、それでも再生回数だけで決めるのは納得がいかない。

一度しか見ていない、聴いていないけど、おもしろいものだってあるはずだ。いちばん心が動いたものがいちばんおもしろかったものってことなんじゃないかなと、僕は思う。

何かが表現された作品を作ったひとたちが送りだしたものを、受け取ったこちらは個々人の受け取り方、受け取った気持ちで意思を込めて評価する。

ここまでできて、楽しませてくれた作品と、それを送りだしてくれている方々への真摯な姿勢だと、僕は思う。


 

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